12月5日に【おおごとなんよ!広島の酒応援📣オンラインイベント】がありました。
もう一度振り返りたい方や、都合上参加できなかった方の為に、ブログで各蔵をまとめていきますので、もしよかったら見直してみて下さい。
また、当日購入されたお酒が残っていましたら、レシピを参考にしてマリアージュを楽しんでみてください。
今回紹介した料理は、どれも家で簡単に作れる物にしていますので、是非お酒と共に試してみてください!
※当店では、肉の取扱がない為肉料理の提供はしてませんので、悪しからず…。
【蔵の紹介&合わせた料理】
①西條鶴&焼きみかんと水切りヨーグルト
②朝光&どぶサムゲタン
④瑞冠&梅麻婆茄子
⑤龍勢&チョコとスパイス
最後は…
⑤【龍勢&チョコとスパイス】
まずは、龍勢の今後の主軸とも言える生酛造りの事から、少し触れていきたいと思います。
日本酒の製造プロセスには「酒母」 というものを作る工程があります。
酒母を造る目的は、 アルコールを生成するための酵母を大量に培養することです。
この酵母は非常にデリケートで、 微生物や雑菌が入り込むとすぐに死んでしまいます。
しかし酵母は酸性に強いという特徴があり、 一方微生物や雑菌は酸性に弱いため、 酒母の環境を酸性に保つことが重要となります。
そこで酒母を酸性に保つために「乳酸」を用いるわけですが、 この乳酸をどのように得るかで酒母のタイプが「速醸系酒母」と「 生酛系酒母」に分かれます。
生酛系酒母とは、 酒蔵の中に生息する乳酸菌を取り込むことによって造られる酒母で す。乳酸菌が作り出す乳酸によって酒母を酸性にします。
そのために、 生酛系酒母の造りは速醸系と比べて数倍の手間も時間もかかる造りです。
さて
江戸時代の街並みも残る竹原に位置する藤井酒造は、2024醸造年度までに、創業銘柄『龍勢』 を全量生酛の銘柄にするとの事。
蔵の存在意義として 原点回帰。
藤井酒造の酒造りの基本的な理念は「酒は、 人が造るものではなく、自然が醸すもの」との事。
代替品のない、 唯一無二の味わいを創り出せる手段のひとつである生酛にたどりつ く。
竹原の自然があるからこそできる酒造り
一期一会のお酒を育てあげ、醸す。
そして、伝え残していくことを大切に。
(コロナ前の蔵見学の様子)
龍勢に合わせてもらいたいのは…
チョコとスパイスです。
自宅にあるチョコレート、なんでも大丈夫です。
龍勢のお酒は、完全発酵(お酒の中の糖分が少ない)ものが多いので、アテで甘味を足してあげましょう。
そこに、つなぎ役となるのが、これも自宅にあるスパイス(ブラックペッパーや山椒など)あればなんでも試してみて、自分好みを探してみて下さい。
是非熱燗にしてもらって、口の中でチョコを溶かしてもらう感じで転がしていき、忘れた頃にスパイスが弾けて、そこで口内調味の完成です!
龍勢の鋭さが燗とチョコによって中和され、スパイスでより龍勢の力強さを楽しむ事ができると思います。
最後に、ここまでの流れで気付いた方もいると思いますが、この5蔵と料理の順番は、ちょっとしたコース仕立てになってます!
●食前酒と前菜として、西條鶴&焼きみかんと水切りヨーグルト。
●スープものとして、どぶサムゲタン。
●魚料理で、白身魚のバター蒸し。
●肉料理で、梅麻婆茄子。
(どぶサムゲタンのスープでぞうすい)
●デザートに、チョコ。
といった感じになってます!
なので是非、5蔵買って、自宅でマリアージュコースを楽しんでもらい、この企画のテーマである【広島酒を飲んで応援】して下さい!