コロナで休業中に、折角なら今まで出来なかった経験はないかと、ダメ元で馬上酒造さん(大号令)に連絡したところ、快くお酒造りの手伝いをさせてもらえると言う事になり、感染対策もしっかりして、仕込み真っ盛りの蔵にお邪魔してきました!
これまで店の営業もあり、酒蔵見学にはほぼ造りのオフシーズンにお邪魔する事が多かったので、今回はとても貴重な体験となりました!
この日は、市内でも朝雪がうっすら積もっており、酒蔵のある熊野は市内より3℃気温が低い為、到着時には雪がチラついていました。
蔵に着くと、すでに酒米が蒸され、路地放冷(蒸米の熱取り)作業が行われていたので、早速私達も教えてもらいながら蒸米を広げていきます。
熱々の酒米はダマになっている為、冷める前に素早く、火傷に気をつけながら、巻き寿司を作る要領で均等に広げていきます。
今回の酒米は山田錦の55%精米のもので、感触は想像よりしっかりとしていて、指先だけでなく、手の平や指の関節まで使ってのほぐす作業はなかなかの力仕事です。
次に、これをタンクまで運びます。
持ち方も教わり、こぼさないように緊張しながらも、タンクまで運び投入します。
今回の蒸米量は130kg。
二人で順番にタンクに運びます。
続いて、次の日の仕込みの準備の為、酒米の洗米作業です。
まずは浸水用の仕込み水と洗米機と脱水機の準備です。
洗米機
脱水機
準備を済ませ、やり方も教わり洗米スタートです。
杜氏が時計を見ながら、秒単位の作業です。
まずは、酒米を洗米機に投入します。
これも、時計を見ながら、慎重に。
洗米後、決められた時間、浸水。
引き揚げた酒米を、ここでも時間通りに脱水。
これを計240kg。
最後は、麹室での作業。
室内は大体30℃ぐらいに設定されている為、冷え切った身体が暖まりました。
ここでは、重ねた麹蓋(木の箱)の積替えです。
それをやる事で、全ての米麹が均等な温度になり、揃った製麹ができます。
完成した米麹を少し試食させてもらいました。
とても甘く、栗や南瓜、密の詰まった薩摩芋のようで、驚きです。
その他にも、使った布などを熱湯消毒して、天日干ししたりと、日常では決して出来ない経験ができて本当に勉強になりました。
機械化やシステム化が進む時代で、酒造りはまだまだ人の手で、しかもかなりの重労働の中、お酒が醸されているのを身を持って体験する事が出来ました。
今後お酒提供時には、よりリアルに皆様に伝えられる事ができるようになったと思います!
微力ながら、仕込みの手伝いをさせてもらいありがとうございました!
翌日二人共筋肉痛になったのは、言うまでもありません(笑)
お恥ずかしい…。
【おまけ】
新作のお酒の試飲をさせてもらいました!
杜氏もこれから、色々とチャレンジしていきたいと意気込みも聞け、今後増々楽しみになってきました!
ちなみに、私達がお邪魔した次の日に、満点ママの取材があり、放送は28日の【がんばる広島人】と言うコーナーで取り上げられるとの事なので、もしお時間あれば是非!