昨日は広島で2番目に歴史のある酒蔵、小野酒造さん【老亀】の熟成酒の勉強会のため大朝に行ってきました!
会場は中国茶のお店にて
一階もとってもいい雰囲気だったので、今度は営業日に来てみたいと思います


小野酒造さんは先代の頃から熟成酒に力を入れていて、色々と貴重なお酒ばかり

一升瓶は「空気に触れてからの味の変化も知ってもらいたい」となんとこの瞬間まで未開栓状態

オリもしっかりあり、蔵からそ~っと揺らさないように持ってきてくれましたそうで、注ぐ時も慎重に
🍶オリ…お酒に含まれるアミノ酸やブドウ糖など主成分が固まってできた結晶。(飲んでも問題ない)

長期熟成でメイラード反応がおき、良い色に
🍶メイラード反応…熟成中にアミノ酸と糖が結合し黄色~琥珀色への着色(味の変化もする)

さてここからいよいよ貴重な熟成酒の試飲スタート

☆1991BY34年ビン貯蔵吟醸16.2%…上品な苦渋でドライフルーツの洋酒漬けのような果実感も少し隠れている。

☆1992BY33年純米吟醸18%(タンク貯蔵からビン貯蔵に移したそれぞれ期間は約半々)…ミネラル感と甘味があって、渋味や苦味など引っかかりがなく、マイルドでかなり柔らかい。個人的には好みの熟成感。

☆2004BY22年ビン貯蔵純米16.4%…さっぱりとした乾いた酸味を強く感じる。ライトなチーズやヨーグルト系の乳製な奥行きもある。少し温めてもいいかも。

☆1988BY37年ビン貯蔵本醸造19.1%…甘さが強く感じられ、優しい洋酒を思わす。

☆1992BY33タンク貯蔵純米18.6%…苦甘のバランスがいいとてもいい、ラム酒やラムレーズンを彷彿とさせる。

☆1994BY31年ビン貯蔵純米18.4%…一番バランスよかった。甘過ぎず甘露が丁度よく、まるで高級みりんのよう。

☆1995BY30年タンク貯蔵本醸造19.6%…ややビターで、ミドルカカオチョコ、さっと過ぎ去るキレもある。

☆1994BY31年タンク貯蔵普通酒19.8%…全体的にしっかりとした重厚感だけど、くどくなく果物感も辛味がまだ残っていて、その辛味で全体が締まる。

全体のまとめ(老亀熟成酒の特徴)
どれも老香がほとんどなく、お酒を利く時にその熟成香が邪魔をしないので、よりそれぞれの味の個性を感じられた。
🍶老香(ひねか)…コレと言うものはなく強いて言うなら沢庵や奈良漬け、紹興酒に近い香り。業界では劣化臭とも言われるが、必ずしも悪いものではなく、それが好きという人も多くいる。
熟成によるトロミがなくサラサラしていて飲みやすい。(一般的にこれだけ熟成酒を試飲いたら口がベタつき味覚も重たくなる)
その要因の一つに全て、火入れと濾過をしているからとのこと。
🍶濾過は珪藻土濾過かSF
もう一つ挙げられるのは、やはり水。
🍶水は北広島では珍しいより超軟水に近い江ノ川水系
熟成酒はまだまだ商品自体も少なく、研究もまだ進んでおらず未知の領域。
だからこそ、今までにない価値を見いだせるし、何より探究心が止まらない。
今回は同蔵でこんなにも違う熟成酒の味にビックリしました!
