岸本食堂のブログ 公式

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続!裏メニュー!!

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今日紹介する裏メニューは、麦焼酎「千亀女」!!
木桶仕込み、熟成による円やかな口当たり!

鹿児島県 南東部の大隅半島は、日本一のサツマイモの産地として知られる「芋どころ」です。この地では、古くから芋焼酎造りが盛んで、魅力的な焼酎を造り出す蔵元が多くあります。「千亀女」は若潮酒造の少量生産の限定商品で、年間一升瓶換算で3万本醸される限定品で、全国で150店のみの取り扱いしかないみたいです、、、。

麹に白麹を使用した麦焼酎です。昔ながらの木桶蒸留器で蒸留した焼酎と減圧蒸留した焼酎をさらにかめ壺に貯蔵し熟成させました。旨み、コク、ふくよかな香りの三拍子そろったバランスのとれた味です。

うちの沢ちゃんが、足でかせいだお酒です。 飲みたい方は、「さわちゃ~ん・・・」っと、声を掛けてやってください。  勉強してくれるかも、、、。

≪余談≫ 
民話 千亀女


 むかし、志布志の向川原に、千亀女という美女がいました。生まれついての美しさは年ごろになるとますます輝くばかりで、人々は、この世に千亀女より美しい美人はいないだろうともてはやし、両親は、このうえなく一人娘の美しさを自慢していました。
 このころ、運慶一生の名作とされた観音様が、宝満寺にもたらされました。
 観音様のおだやかな美しさに打たれた人々は、「いかに美人といわれる千亀女でも、この観音様には、かなわないだろう。」口々に語り合いました。
これを聞いた千亀女の両親は、娘のかわいさの余り、「千亀女がいちばん美しい。」と、人々に言ってもらいたかったので、ある夜ひそかに観音様を持ち出して、松葉でいぶして汚くしてしまいました。
 ところが、夜が明けてみると、観音様はなんともなく、今までよりいっそう輝いて見えました。そのかわり、千亀女は、一晩のうちに顔にみにくいあざが出来て、そのうえ片方の足が太くなって、歩くにも不自由な足になってしまいました。
 千亀女は、足をかくすために、着物の裾を長く引いて歩くようになりました。それで、土地の人々は、『志布志千軒町ゃ 笹箒きゃいらぬ 花の千亀女の裾で掃く』と、歌うようになりました。
 それから長い間、土地の人たちは、志布志の川向うには、美人は生まれないと信じていたということです。

志布志の民話より)