岸本食堂のブログ 公式

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富山研修 2020.1.6〜夜の部〜つづき

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2軒目です。
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おすすめのコースにしました!

アテもお酒も、両方が合うように出して頂けます!
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まずカンパイは…

羽根屋のクラシック
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こちらは、少し味も乗っていて、ゆっくり飲めそうな感じです。
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店主の方も…

「お酒は、グラスに注いでから、空気と触れ合って味の変化を楽しむ。だから、ゆっくり飲んで下さい」と。

 

まさに、もうちょっと温度も上がって味がどう変わるか試したくなりました!

 

 

 

 

ズワイガニと海老のスパゲティサラダ

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蟹と海老の旨味に、マヨの油分…

旨味のあるお酒とよく合います!

 

 

続いて、白エビの南蛮漬け 

店主さんとの話に夢中になり取り忘れました…

 

 

 

 

 

そして…

富山名物、昆布〆!

左から…

サス(カジキマグロ)・イカ・エビ

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なんで、名物になったのかも、店主さんが丁寧に説明してくれました!

 

 

昔、屯田兵として、富山の人達が沢山 北海道に行った、その時に羅臼昆布と出会い、富山に持ち帰り…

富山湾で取れる豊富な海の幸の、食べきれなかった時の保存食として昆布で〆たと言う。

 

話を聞かないと、富山とラオス昆布は、全く結びつかなかっただろう…

 

その土地土地に伝わる食文化に触れるのは、本当に勉強になります!

 

しかも、それを実際に食しながら話を聞けるのは、なんとも贅沢な時間です。

 

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合わせてもらったお酒は、富山の地酒の限定酒。

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ここでも、店主さんが、富山の地酒の歴史について説明してくれました。

 

 

元々は、富山には造り酒屋は無かったと言います。

それよりは、庄屋が多く、年貢として江戸に各地からのお米を集めて送っていた。

 

ただ、農閑期のお百姓さんを働かすために、

その余ったお米で、お酒を造っていて…

 

当時は、売る事よりも、働いたお百姓さんの宴会の席で振る舞っていた程度の副業だったと言います。

 

それが、時代が変わり、年貢から税金となり、今度は、お金に変えて納めなければいけなくなり…

そこから、本格的にお酒造りを始めたので、酒造りの歴史的には、全体的にまだ浅いんだとか…

 

 

本当、勉強になります!!

 

 

 

 

 

そして、次なるアテは…

寒鯖の塩麹漬け焼き


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合わせてもらったお酒は、酸味のあるお酒。

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なぜかと言うと…

それも、丁寧に説明してくださいました!

 

赤ワインは、肉料理に合う。

それは、肉の脂分を、ワインの酸味が洗い流してくれるからだ。

それで、また食事とお酒が進む。

 

この組み合わせも、まさにその通り!

脂の乗った寒鯖が、酸味のある日本酒により、サラッと楽しめる!

 

まさに、マリアージュ!!

まさに、無限ループ(笑)
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最後に、富山酒の特徴についても話してくれました。

 

富山の地酒は、わりかし「水っぽい」らしいのだ。

 

それは、富山湾で獲れた魚を、塩味の強い醤油で食べると…

醤油の塩味と魚の旨味、そこに日本酒が加わるとアミノ酸が増えて「美味しい」と感じる。

これが、旨味の強い濃厚なお酒だと、美味しいを通り越して、苦味を感じると言う。

 

それと、漁師町でもあるから、半日潮風を浴びた体に、サラッとしたお酒は、グビグビといけて、濃醇なお酒はあまりうけないらしい。

 

これは、以前 高知研修に行った時にも同じような食文化を聞いた。

 

なるほどな〜と唸るばかりで、気づけば…

 

おまかせコースは、これで終わり。

 

 

 

 

しかしっ

店主さんが…

「〆にうちの富山ラーメンを食べないと後悔するよ」と…

 

 

 

いや〜それは、

 

 

 

食べるしかない!ですよね(笑)

 

 


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なんで、後悔するかも、店主さんとそのときお店に居た常連さんが説明してくれました(笑)
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実を言うと、ここの店主さん…

 

 

この、富山ブラックラーメンの創業者から直接指導を受けた数少ないお弟子の一人!

当時は、TVで放映され、大繁盛したらしいのですが…

店主さんは、その店を辞めて、今のスタイルになったそうです。

それは、お客さんとしっかり一人一人話をしたい(それは、無駄話ではなくて、お酒や富山の食文化をちゃんと伝えたい)と言う考えからで、この日一番心に残ったのは…

「私は酒造りや食文化を皆さんに伝えるメッセンジャーです。」と…

それを聞いて、益々好きになりました。

 

 

そして、最後の最後にも、富山ラーメンの成り立ちについても、話してくれました。

 

 

 

 

戦争で、富山もかなりの空爆の被害あった。

そのストーリーもなかなか考えさせられるものがあり…

 

当時、原爆を 広島、長崎に投下し、勝利が確信したアメリカ軍は、帰国する際、まだ使っていない爆弾を、祭り騒ぎがてらに日本に落として帰った。

当初の予定では、富山ではなかったらしいのだが、予定地点は、雲がかかっていて、残った全ての爆弾が、富山に落とされた。

広島、長崎の被害が莫大すぎて、あまり知られてこなかった歴史である。

 

その後、焼け野原になった富山で、生まれたのがこのラーメンである。

ただ、この時は、白米のおかずとして出回っていて、ご飯に合わすなら、もっと塩っぱい味付けのが好まれて、当時は、本当に醤油辛い味付けだったそうです。

 

それを、創業者の方が、やく半分ぐらいに醤油を減らして始めたそうで、それでもかなりの塩っぱさだったみたいで、今の店主さんは…

「当時が10とすると今のラーメンは、2です。」と…

ベースとなる出汁も、和出汁にして、見た目よりかなり優しい味で、ペロリでした(笑)

 

 

何から、何まで、そこには歴史があり、誕生秘話があり、本当に楽しい学びの時間でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、次は、氷見を目指しますよ!

 

お楽しみにっ