岸本食堂のブログ 公式

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勉強会 ※長文になったので、お時間あるときにどーぞ!

 

昨日は、勉強会の為、昼酒を1時間早めに終わりました。

 

今回のテーマは、2つ!

 

●テーマ①…日本酒を飲む時の和らぎ水を、超軟水から超硬水にした場合の味などの感じ方。

 

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●テーマ②…お寿司をオリーブオイルと塩で食べて、日本酒とのマッチング。(なぜそうなったかは、また後に説明します)

 

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まずは、それぞれの和らぎ水に使われるお水の【利き水】から、スタートです。

 

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この日は、贅沢にも、亀齢の石井さん、老亀の小野さんもいらして、それぞれの仕込み水も持参して来てくれました!

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超軟水から超硬水と、水だけでも色々…硬水に関しては、あまり普段から慣れてない分、口に馴染むまで時間がかかりました。

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その後は、お酒の【利き酒】

ライト目からクセあり系まで、順番に利いていきます。

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そして、ここから、それぞれの日本酒と軟水・硬水の和らぎ水の飲み比べ。

 

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色んな意見が上がりましたが…

 

個人的には…

 

●軟水は、口の中を優しく流し込んでくれるイメージ。(中硬水までは、あまり気にならない感じでした)

 

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●硬水は、口の中を切らしてくれる(リセット)してくれるようなイメージ。(ただし、海外の硬水は、水の方が勝ってしまい少し喧嘩しているような感じがしました)

 

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さて、ここからは、いよいよ!

寿司を、オリーブオイルと塩で食べる!

そして、日本酒とどうマッチングするのか?の実験です。

 

まず、なぜそのようになったかと言うと…

 

先日あった【白鴻呑みきり会】で、奥田シェフが…

https://kishimotosyokudou.hatenablog.jp/entry/2019/09/09/112042

 

「今 海外の人が日本酒に興味を持っていて、彼らは、スペックや銘柄などはほとんど気にしない。では、何を1番気にするかと言うと…【このお酒にはどんな料理が合うか】です。」と…

 

我々は、どうしても銘柄やスペックと言った、気付けば頭で飲んでしまっていることがしばしばありますよね。

そんな日本酒も、一歩 世界に飛び出せば、どんなブランド銘柄よりも、【このお酒には合う料理を出してくれ】ってなるんです。

それが、どんなお酒でも料理と合えばOKみたいな!

この話は、すごく目からウロコでした!

 

 

そこで、海外の人に、和の食材をどうやって受け入れてもらうかを、考えたら【寿司にオリーブオイルと塩】だったんです。

 

 

講義の中でも話されていましたが…

 

ワインは、基本、食材の脂分を切らす、マリアージュのやり方…

 

 

しかし、日本は、昔【生類憐みの令】が、意外と長い期間で発令して、動物性脂と日本酒を合わずに来た。

(現在では、食生活もかなり変わり、日本酒も多様化)

 

 

そこで、海外の人に日本酒と寿司を合わせるときに…

オリーブオイルで脂分をプラスして、海外の食文化に少し寄せた提供の仕方を銀座でやったら、皆スタンディングオベーションだったと…

 

それを聞いてやらないわけにはいきませんよね(笑)って思っていたら、今回の勉強会で、用意してくれました!

 

ネタになる魚の種類

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オイルの種類

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合わせる日本酒の種類

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色んな組み合わせを試しながら、進んできいます!

 

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お酒は、やはりオイルを切らす意味でも、キレのある、ドライなお酒の方が進みます。 

 

余談ですが、この日高見は、お寿司のシャリに合うように造られているお酒だとか…ラベルの端には弥助の文字も…

※「弥助」とは…
明治から昭和の初めにかけ、花柳界ではお鮨の事を「弥助」と呼んでいた。
そのルーツは浄瑠璃や歌舞伎の演目『義経千本桜』にさかのぼり、源平合戦で敗れた平清盛の孫、平維盛が難を逃れ、鮨屋へ逃げ込みました。その際、「弥助」という偽名を名乗った為、後に花柳界ではお鮨のことを「弥助」を呼ぶ様になった…

 

その名前をつけるほど、寿司に合うお酒なんですね!

 

 

 

 

 

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マグロは、赤身より、中トロの脂の甘みと、日本酒は、キレより、甘目の広島酒の方がよく合いました!

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日本人には、食べ慣れた醤油が合うんでしょうが、海外の人からしたら、醤油より断然オリーブオイルの方が身近で、それを、こんな形で再現できて、今回も、かなり多くの学びがあり、勉強になりました!

 

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最後に…

 

お寿司が始まる前に、特別にお酒のアテの組立方をレクチャーしてもらいました!

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これは、パクっていいよ!って言われたんで、遠慮なくパクらせてもらいます(笑)

何を教わったのかは、是非 食べに来てくださいー(笑)